希望や条件に合った中古の一戸建てを見つけても、「欠陥などはないだろうか?」「安心して長く住めるのだろうか?」「どの点を内覧のときに見ておけば良いのだろうか?」と不安になる人は多いと思います。
そこで、中古の一戸建てを購入するときの内覧のチェックポイントと、購入後に万が一欠陥が見つかったときの保険となる「既存住宅売買瑕疵保険」についてご紹介します。
中古一戸建ての内覧のチェックポイントとは
まずは、外壁と基礎にひび割れがないかを確かめましょう。
長さが1メートル以上であったり、幅が0.5ミリ以上のひびがあったりすると、家が傾いてしまうなどの恐れもあるため、双眼鏡を使ってチェックするのがおすすめです。
屋根の破損、塗装の剥がれ、軒裏の雨の染みなどの有無もチェックポイントです。
家の中では、ドアや窓、収納の開け閉めがしやすいかも、床が傾いていないかどうかの判断材料になります。
床のきしみや沈下を見るためには、靴下のまま内覧するのも1つの方法です。
床下、キッチンのシンク下、収納などにカビのにおいがないか、壁のはがれ・ひびなどの有無も見逃せないチェックポイントです。
不安な点があった場合は、専門家による住宅診断(ホーム・インスペクション)を受けておくと安心です。
中古一戸建てに対する既存住宅売買瑕疵保険とは?なぜ必要なの?
また、中古の一戸建てを選ぶときは「既存住宅売買瑕疵保険」が付いているかも、あらかじめ確認しておきましょう。
既存住宅売買瑕疵(かし)保険とは、あらかじめ検査機関などが基礎や柱などの基本構造部分や雨水の侵入を防いでいる部分を調査した上で、1年または5年間の保証をするという制度です。
この制度の対象になっている物件を購入した後、もしも期間中に欠陥が見つかったら、補修費用やそれに伴う仮住まい費用などに対して、最大1,000万円の保険金がおりるという仕組みです。
加入依頼は購入を予定している人から行うこともできるので、気になる中古一戸建てが見つかった場合は、不動産会社などに相談するのが良いでしょう。
まとめ
中古の一戸建てを購入するときは、外壁や基礎などの大きなひび、床下などのにおい等チェックポイントを内覧でよく確かめてから購入を検討するようにしましょう。
内覧で気になる点があれば、住宅診断(ホーム・インスペクション)を依頼して、プロの判断をあおぐのがベターです。
また、既存住宅売買瑕疵保険が付いていると、万が一購入後に欠陥が見つかった場合の補修代金などが保険金でまかなわれるため、気になる物件が保険に加入していない場合は、不動産会社に加入依頼をするのもおすすめです。