土地の種類の1つとして、旗竿地(はたざおち)というものがありますが、これは、公道に一部しか面しておらず、建物を建てるスペースが奥まった場所にあるという形をした土地のことを指します。
今回は、そんな旗竿地を購入するメリット・デメリットと、旗竿地の活用方法についてまとめてみました。
ここだけは知っておきたいメリット・デメリット
隣家との距離や日当たり、プライバシーなどの観点から制約を受けるデメリットが考えられるため、安く売りだされることが多いのです。
さらに旗竿地はその特性上、都心部などの入り組んだ地域で売り出されることが多いため、思わぬ好立地に土地を手に入れられるのもメリットといえるでしょう。
土地を安く手に入れられると、マイホーム資金を建物に多く充てられるので、グレードの高い設備やこだわりの設計を導入する余裕ができることもメリットです。
デメリットとしては、先に挙げた採光や通風、生活音への配慮が必要といった点が挙げられますが、これらは建築の工夫でいくらでも対処できるといえるでしょう。
ただし、旗竿地は土地の広さや接道の幅、隣家との距離などから、法律の制限を受けることが多いため、希望通りの建物が建てられるかどうか、あらかじめ確認しておきましょう。
具体的な制限としては、建築基準法における接道義務(避難経路の確保や緊急車両の停車)や、用途地域による高さ制限、隣地斜線制限などを挙げることができます。
また、ガス管や水道管の引き込み状況についても確認が必要です。
土地の活用方法
旗竿地の活用方法としては、採光を十分に活かし、閉塞感を感じさせない中庭の設置などが有効です。
隣家に囲まれている場合、外側に向かって窓を作ってしまうと視線や生活音などが気になってしまいます。
そこで、外側への窓は通気目的の小さめのものにし、中央の中庭に対して窓を開けたり全面ガラスにしたりすることで、開放感があって採光も十分な建物を作ることが可能です。
また、隣家の壁側に窓が無く、塀になっている場合などは、そちら側に向けてテラスを設けると視線を気にする必要がなくなります。
このように、隣家がどのような建物なのか事前調査することは、旗竿地を活用する際に重要です。
さらに、車を所有したい場合は、通路幅がどれくらい確保できるか確認しておきましょう。
車幅によって停められる車種が変わってくることに注意しながら、建物までのアプローチを快適な駐車スペースとして活用しましょう。
まとめ
旗竿地は掘り出しものの土地を購入できる可能性がある一方、そこに建てるマイホームには、周囲に配慮しながらも快適に暮らせるような工夫が必要です。
あらかじめ土地の下見などを十分におこなうことで、旗竿地のメリットを活かし、デメリットを感じさせない建物の設計ができるようにしましょう。
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